秘密基地をつくろう
「秘密基地」。この言葉を聞くだけで、なんだかワクワクします。
米国の環境教育の研究者であるデヴィッド・ソベル(Sobel, David)が、「秘密基地作りは多くの文化圏の子どもに共通して見られる傾向ではないか」と述べているように、世界中の子どもたちが同じように「秘密基地」をつくって遊んでいます。
つまり、国やその文化に関係なく、子どもたちが本能的に惹きつけられる遊びと言えるでしょう。
◆プログラム名
・まる見えひみつ基地!『那智が丘ベース』大作戦
◆プログラムのタイプ
・みんなで目的のものを創作する
◆対象
・小学生以上
◆プロセス
・竹、木、枝などの材、連結する紐、屋根や風よけのブルーシート、のこぎりなどの簡単な工具を用意する。
・土を掘って柱を立てるとより頑強さが増すが、その際穴掘り機があると便利。
・どんな秘密基地をつくりたいか話しあう。
・簡単な設計図をつくってみる。
・実際に秘密基地をつくってみる。
◆子どもたちの反応
・「屋根づくりが難しく、支柱の竹が折れてしまったり雪が積もったりして大変でした。がんばって創り直し、完成して屋根に乗れた時はとても嬉しかったです。」
・初めは、設計図を作るところから始まったものの、技術が伴わずにイメージを形にできない児童が多くいましたが、創っていくうちに屋根に乗れるようにしたい、扉をつけたいなど、次々とアイディアが湧いていきました。
◆担当職員さんの声
・木工技術が低く、創造方法がわからないことで、段々と意欲が落ちてきた時にどうやる気を出してもらうかが大変でした。基地が完成したらできること(焚き火、動画を撮るなど)を話し合い、児童の意見を尊重したことで、意欲が持続しました。
(実施施設:那智が丘児童センター~宮城県名取市~)
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