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砂場で思いっきり遊ぶ

砂場は、普段でもよく使う遊び場ですが、どうしても泥で服や体が汚れたり、衛生面が気になって素手ではなく、シャベルなど砂遊びグッズを使うだけになってしまうということはありませんか?


外遊びの醍醐味は、屋内では味わえない解放感や、ダイナミックな動き、そこから生まれる自由な想像力・創造力です。そして砂遊びは、心、体、脳、感覚といった子どものあらゆる能力を伸ばすということも知られています。


砂遊びに興味をもつ年齢というのは、そう長く続くわけではありません。興味を持って遊べるうちに、「今日は自由になんでもやっていいよ!」と、普段は無意識に我慢していたようなこともOKにして、めいっぱい遊ばせてあげましょう。きっと子どもたちのいきいきとした楽しそうな姿を見ることができます。


 


◆プログラム名


・幅広い年代で思いっきり砂遊びを楽しもう!~砂遊びもアートに進化する~



◆プログラムのタイプ


・場所や物を提供して、自由な発想で遊ぶ



◆対象


・乳幼児親子、小学生、中学生


◆遊び方の例


・砂を使った感触遊びやままごと遊び。


・川やダムなどをイメージし、水を使ったダイナミックな遊び。


・その日の砂場の世界は残しておき、次に来た子どもがイメージを膨らませながら新たな砂場の世界を作っていくという遊びのつながりもあった。


◆ヒント


・「思いっきり遊んでいい」「ここなら安心安全に遊べる」と思えるような職員の姿勢があることが一番。



◆子どもたちの反応


・友達から自分に任された役割があることを喜び、「水出すよ~!」大きな声でいきいきと遊んでいた。それを見た1・2歳も真似をして水道を出したり、一緒に楽しむ様子が見られた。0歳児は保護者にだっこされながら足をつけ感触を楽しんでいました。


・「唐桑の海」「大島大橋」等自分たちの住んでいる地域に見立てたり、木の枝にヒモを付けて釣り竿を作ったり、全身泥んこになり「(水の感触が)気持ちいい」「泥んこ楽しい」「またやりたい」と笑顔で楽しんでいた。「服や靴が汚れそう…」と見ているだけだっ子も次第に夢中になっていました。


・子ども同士で気持ちがぶつかり合うこともあったが、それを見ていた子どもたちが「こうしたらいいんじゃない?」と仲介に入り、双方納得してまた遊びが再開することもありました。



◆担当職員さんの声


・年齢にかかわらず、子どもたちがイメージしていることをどうすれば実現できるか一緒に考えたり、職員も遊びに加わり一緒に楽しむことを意識しました。子どもたちの自由な発想や、子ども同士でのやりとりを見守ったり、それらを認める言葉かけをしました。


・砂場での遊び方は無限大で、それぞれの「やってみたい」「できた」「できなかった」「次はこうしてみよう」という様々な思いや体験を認めることで、子どもたちの自己肯定感につながっていくと感じました。砂遊びは、想像力だけでなく、自分の思いを表現する力や人とかかわる力が育まれる魅力的な遊びだと実感しました。これからも児童館でたくさんの子どもたちがいきいきと砂遊びを楽しむことができるようにしていきたいです。


(実施施設:鮪立児童館~宮城県気仙沼市~)


 


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