ほしいものを自分たちでつくろう
「ほしいものがなければ、自分たちでつくる」
この児童館には、砂場はあるものの狭く、また水はけが悪いために、遊び場として使いづらいという問題がありました。そこで、みんなで楽しく遊べる砂場がほしいということをきっかけにこのプログラムを行いました。
欲しいものは誰かから与えられるだけではなく、自分でつくることができたという経験は、与えられることを待つ受け身の姿勢ではなく、自分で切り開いていく思考や力の原点となるでしょう。
このプログラムのように大がかりで多くの大人の力が必要だったり、1日では完結できないような場合には、複数回にわけて、保護者の方たちや地域の方も参加できるイベントにするのもよいでしょう。
以下はあくまで参考です。つくりたい砂場にあわせて調整してみてください。
◆プログラム名
・泥んこだいすき!~砂場を作ろう・砂場であそぼう!~
◆プログラムのタイプ
・みんなで目的のものを創作する
◆対象
・乳幼児親子、小学生
◆プロセス
・子どもたちと相談しながら、砂場をつくりたい場所、形や大きさを決める。
・砂や土、スコップやシャベル、囲いの木材やペンキなどをそろえる。
・穴を掘って砂場をつくっていく。
◆ヒント
・砂場作りは、実際に芝生を掘ってみると土が固くて掘り起こすのはかなり難しかった。土曜日に耕運機を使い保護者の協力を得て、土を柔らかくしてから子どもに掘ってもらった。いろいろな形の山やトンネルができ、水路では水を流すと一層楽しめる。泥だんご作りには土の方が適しているかもしれない。
◆子どもたちの反応
・「ウォークラリーが楽しかった。色塗りや穴掘りが楽しかった」(子ども)
・「普段迎えの時にはゆっくり話せないので、今回保護者と話す機会になってよかった」(保護者)
・「子どもの遊んでいる様子も見られてよかった」(保護者)
◆担当職員さんの声
・ 外遊びはおひさまの光を浴び、外の空気を吸うだけでもいい。土遊びは子どもの創造性を無限に広げるので、私たちもあまり指示をせずに簡単なアドバイスだけで見守しました。
・砂場を作った後は自由に使っていいようにしています。
(実施施設:霧島児童館~宮崎県宮崎市~)
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