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地域児童センター(貧困家庭の家族機能強化のための施設) -ソウル-

韓国の教育上の問題として学歴の偏重と過酷な受験戦争が挙げられます。
その結果、学習塾等学校以外の教育(私教育)を受けることができるかが、子どもたちの人生を決定してしまうため、子ども間の不平等や貧困は、常に大きな問題だそうです。

地域児童センターは、貧困家庭の子どもたちとその家族を対象に、利用者中心の支援を行っています。
学習ができる環境や給食の提供の他に、講師を招いての哲学や音楽等の講義を家庭的な雰囲気の中で提供しています。子どもたちだけではなく、食事を作る等の場面で支援を受けている子どもの家族と一緒に活動し、家庭機能の強化に向けて働きかけを行っています。

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地域児童センターの子どもたちの髪を切るのは、美容専門学校の学生ボランティアです。
近隣の空手道場が習い事として練習を提供する等、支援の形は様々です。

韓国のほとんどの大企業は福祉の為の財団を持っています。
単にお金をだすのではなく、どのような支援が必要なのかを現場の職員と相談し、企業戦略としての支援が行われているそうです。
地域児童センターもそれらの財団から講師の派遣を受けています。さらに寄付サイトからの支援も受けているそうです。

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食事の提供や学習等に保護者が関わることもあり、地域児童センターの雰囲気はとても家庭的でした。
子どもたちもお互いを兄弟の様に思っているのが伝わってきました。
異年齢集団で過ごすこともあり、センターの子どもたちにはリーダーシップがある子どもたちも多く、勉強以外の才能のある子どもたちへも早くから働きかけが出来る仕組みを作ることが夢だと語る指導員の方もいらっしゃいました。

現在、センターでのダンス活動をきっかけに地域のアイドルになった来館者や、音楽活動から大学に通うようになった来館者もいます。
日本でも子ども間の格差が問題となる中、これらの活動には学ぶものが多いと感じました。

レポート:公益財団法人 さっぽろ青少年女性活動協会
東白石児童会館 太田 舞子

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